探していた一輪挿がとうとう手元に届きました!!
10月にお客様が持ち込んでいただいた一輪挿。 何年か前に他のお店で購入して、ずっと大切に使われてきた一輪挿のようです。 ある事情で、どうしてももう一つ同じようなものが欲しく、いろんなお店を回って萩焼屋にたどり着いていただきました。 今回は「詩」と書かれた陶印と、独特の釉薬の色が手掛かりでした。 なんとか作家さんも見つかったのですが、作家さんのもとには必要な道具もなくなっていました。 事情を作家さんに伝えると、道具をまた最初から作っていただき、窯焚きの時間も含めておよそ1か月で作成完了です。 今日とうとう萩焼屋の手元に到着です! 時間が経っているから同じようなものでも、どうかなー。。 お客様に見ていただいた時に気に入っていただけるかなーー。 ちょっとドキドキします^^ 後日談はまた今度。 で、その作っていただいた作家さんもまた面白い! 「詩」と書かれたその陶印の主は、渋谷泥詩先生という86歳現役の作家さんでした。 以前は萩焼協会の役員もされていたそうで、お話を聞くともうそれはそれは面白い話が次々と! 生き字引っていうのはこういうことでしょうか。 萩焼屋にも一昔前の昭和初期~中期くらいの萩焼のお茶碗などがあるのですが、その作者の方のことを訊ねても詳しくお話を聞かせていただき、 さらに萩焼以外のお話を聞いても、もう本当に歴史好きにはたまらないお話がどんどんと出てきます(笑) 泥詩先生のおじい様のお話は幕末から明治と長州がアツかった時代、泥詩先生のお父様のお話が昭和初期の戦中・戦後、そして泥詩先生のお話は昭和を駆け抜けて。 そのお話の面白さからあの司馬遼太郎も何度か山口まで来て一緒に会食をしお話をされてたそうです! 現役でまだ活躍されているっていうのも面白いですが、泥詩先生から発せられる話が歴史を辿っていてまた面白い(笑) また時間があるときにゆっくりとお話を聞きたいと思います。 今回はお客様から本当に面白いご縁をいただきました。 ありがとうございます! 泥詩先生の作品も徐々にウェブにアップしていくつもりでので、ぜひチェックしてください。