吉野桃李、穴窯初窯作品の追加
吉野桃李さんの初窯作品をアップしました。
2022年に自身で穴窯を作成後、初めての穴窯での焼成作品です。
およそ丸1日をかけて焚く登り窯での焼成とは違い、焼成時間を長く要する穴窯から取れる作品は釉薬の溶け具合や灰の被り具合などに趣があります。
今回の窯では3日をかけて焼成を行い、5日あけて窯出しをされていました。
穴窯を作って初の窯焚きでしたので、置いた場所によって釉薬が溶けていなかったり、表面にぶくが出たり(ぶくは釉薬などの膨らみにより、作品の表面が意図せずにデコボコとなる状態を言います)
と作品の成功率でいう歩留まりが悪く、焼成時間や温度の調整、薪の投入のタイミングなど次回の窯焚きへの課題が残ったようです。
こういったトライアンドエラーの繰り返しを行っていただくことで、私たちも作品を楽しむことができます。
しかし、今回の窯焚きではいつもの登り窯では見ることのできない面白い作品がいくつか焼きあがりました。
その中でも吉野さんと当店が厳選した作品を数点ほど萩焼屋で販売をいたします。
湯呑、ぐい呑に関しては釉薬が被さって非常に見づらいですが、初物に縁起が良いとされる左馬の印が押されています。
初窯作品となりますので大変貴重なものとなります。
ぜひご覧ください。