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私萩焼屋の店長板垣が、萩焼にまつわるetce,,, 山口県に関するetce,,, 陶磁器についてのetce,,, 色々とこのブログを使って情報発信をしていきたいと思ってます。

ヨーロッパ 陶器の旅 その6

ブリュッセルから電車で2時間弱、今日はケルンにやってきました。

ケルンと言えば大聖堂が世界遺産として有名ですが、今日の目的地は日本文化会館と、隣町にあるフレッシェンの陶器美術館です。

 

 

宿はケルン駅近くに取っていたので、午前10時前にケルンに到着した後まずは荷物を置きにホテルに直行。

チェックインは何時からだと聞くと、「3時からだよ」と言われ、「じゃあ荷物だけでも預かってもらえます??」と聞く。

「もし今チェックインしたければできるよ」とスタッフの女性。

 

 

あ、、そんなもんなんですね、じゃあお願いします…

ホテルによっては頑なにチェックインの時間を守るところもありますが、早い時間のチェックインってありがたいです。

 

荷物を置いて向かった先はケルンの西側にある日本文化会館。地下鉄に乗って、降りた後は少し歩き、大きな公園(google mapではヒロスヒマ=ナガッサーキ・パークとの表示。英語表記だとhiroshima-nagasaki parkとなっていて微妙な違いが)を抜けて目的地へ。

 

残念ながらこの日は雨が降っていて空も曇り模様です。

 

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こちらは色々な日本文化を紹介しているようで、定期的にイベントも行っているみたいです。

訪問をしたときは日本の写真家の方の展示会が開催されていました。その他にも夏祭りや日本語教室などなど色々な催しものも計画されているようで、ここでも日本文化の海外アプローチを垣間見ることができました。

館内には図書館もあるので、ここの図書館でもしばしの閲覧タイム。英語の本だったりなかなか地元の図書館で出会えない本と出会えるので図書館毎に訪ねてみるのも旅の面白いところです。

 

そして次に向かった先は文化会館よりさらに西にあるケラミオン美術館へ。

いまいち路面電車の乗り方、切符の買い方が分からなくて同じく電車を待っている現地人らしき男性に聞くと、切符は電車の中で買うんだよと教えてくれました。

そして電車内の切符の自動販売機も一緒に操作をしてくれて、、、なんて親切な人だ!

 

でも、、、

 

何かおかしい。クレジットカードが使えない? 何度やっても切符が出てこない。助けてくれた男性もおかしいおかしいと言いながら車掌さんまで聞きに行ってくれました。それでもわからず

 

結局一回降りて、近くのケーキ屋さんでお札をコインに両替してもらい無事に切符を買うことができました。

その男性も一緒に降りて自分の電車を一つ遅らせてまで付き合っていただきました。  名前も聞かずに、お互いの英語が全く通じ合ってなかったけど、ありがとうおじさん!ドイツ人の親切さに触れることができました。

 

もしドイツ内で路面電車やバスを移動されるときはコインを多めに持っていくと何かのとき便利かもしれませんよ。

他の都市と比べても最初はいまいち要領がわかりませんでした。東京ほど複雑ではないですが、言葉の壁もプラスされて東京並かも、、、

 

そして無事に美術館へ到着

 

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フレッシェン(訳によってはフレッフェンと表記されているところも)は窯業が盛んな土地でもあったようで、その歴史から公立の美術館として運営されているようです。

建物自体がおしゃれで、中の展示物も結構見応えのある面白い作品がたくさんありました。

ピカソの作品も2点展示されてありました。

 

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なんでもここの美術館は一般に貸し出しもしているようで、リーフレットを見ると「子供の誕生会などに」なんて文言も。

陶器の美術館で子供たちのパーティーやってどうするんだ!とも内心思いましたが、そこはまた海外のいいところかもしれませんね。

 

自分が訪問したときはちょうど夕方に結婚パーティと誕生日パーティーを同時にするだとかで、数人が一生懸命パーティーのセッティングを行っていました。

そのパーティーのセッティングのみんなが忙しくしている時に、そんなことも知らずにノコノコと美術館内に入っていったので、ひとり部外者がウロウロと。

美術館のスタッフと話していると、 「いつもはお金がいるんだけど、今日はいいわ」  ってことを。

 

館内にはそのほかにも、昔のヨーロッパの窯の模型や昔の陶器も展示されてありました。

ここでも織部焼の緑にそっくりな緑が。自身、なんで利休居士の黒い楽茶碗から急に織部焼のような斬新なものが時代上に出てきたのがすごく不思議に思っていたのですが、前回のブログでも書いたように何かを参考にして作られたものであったとすればなんとなく納得もいきます。

織田信長もヨーロッパ芸術に興味があったとか、高山右近がキリシタンであったりとか、そう考えるとどこかの根底で日本の茶道文化とヨーロッパの文化が触れているのかもしれません。あくまで勝手な思い込みですけどね。

 

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ゆっくりと回った後はホテルに戻りました。

帰りの電車はもう怖くありません。来た時にしたことをすればいいだけなんで。

 

ケルン大聖堂すぐそばの通りを抜けて大聖堂を通りホテルへ。

この辺りはすごく人が多いので人ごみが苦手な人は少しがっかりするかも。大聖堂って厳かな雰囲気で見たいって思っても、外からはとてもそんな雰囲気で見ることはできないですからね。

 

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