14日より、伊万里、渡邊心平さんの作品展を開催いたします。
8月14日から23日まで、伊万里で作陶をされている渡邊心平さんの作品展を開催いたします。
17世紀に日本で初めて現在の佐賀県で磁器の製造が開始され、その頃から現代まで有田焼や伊万里焼などの名称を持って、世界中の陶芸ファンを魅了してきました。
17世紀当時は真っ白な磁器を作る技術が大変貴重で、伊万里の大河内山のように関所を設けて産地一帯を砦のようにしてその技術を守っていたといわれています。
ヨーロッパの磁器産地で有名なマイセンも中国の磁器や、有田・伊万里焼のような純白な器にあこがれを持ち、ヨーロッパで初めて白磁器の生産を始めた土地とされ、その街並みも要塞のような門外不出の技術を守る地形となっています。
現代では当たり前のように白い磁器が生活の中にあふれていますが、以前は濁りのない真っ白な器とその上に精緻に装飾をされた模様が日本の代表的な産業でもあり、世界中の人々にとっても特別な物でもありました。
愛媛県出身の渡邊心平さんは、有田窯業学校を卒業後に製陶所での勤務経験を積み伊万里市で独立開窯された作家さんです。
古伊万里など古典的な作品にあこがれを持ち日々作陶活動をされていますので、古い時代の白磁器を連想させるような味わいのある器を多く作られています。
磁器の装飾には主に染付と絵付けがありますが、染付は素焼きをした素地の上に顔料で絵付けをしその上に透明釉をかけて本焼きを行う技法に対し、絵付けは釉薬をかけて本焼き焼成を行った後で装飾を施します。
渡邊心平さんの作品は染付技法を用いたものが多く、濃淡のある落ち着いた色合いと、日本人ならではの奥ゆかしさが作品から感じ取れます。
普段萩焼屋では酒器や茶器を中心とした陶器が主体の企画展となっていますが、この暑い夏の中、涼しげな磁器のお皿もお楽しみください。
・渡邊心平プロフィール
1982年 愛媛県生まれ
2009年 佐賀県立有田窯業大学校卒業
2013年 陶磁器製造会社勤務を経て、佐賀県伊万里市にて独立
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