萩焼の陶印の調べ方
今回は萩焼の陶印の調べ方についてです。
先日お越しいただきお預かりをした萩焼の湯呑、探し物について、じっくりと陶印を見ることにしました。
前回までのブログで綴ったように目視しただけだと全くどなたの作品かわかりませんでした。
で、色々と考えました。
湯呑に墨をつけて紙を押して印を取ろうか、昔10円玉に紙を被せて鉛筆をしゃっしゃとして模様を浮き上がらせたように陶印を浮かびあがらせようか。。
でも陶印の押されている箇所は切高台の切り込み部分のすぐそば、釉薬のかかっていない部分なのでいくら紙を被せてもお預かり物に傷はつけられないなというのと、さすがに墨で汚すわけにはいきません。
そこで思いついた方法がこれ
百均で購入できるおゆまるくんです。
これは初めて使いましたけど、おもしろいですよ。いろんな応用ができそうです!
たったの108円で謎解きスタートです!
まずはお湯を沸かしておゆまるくんを投入
温めること約3分。
箸で軽くつついてみて、もういいかなーというところで引き上げます。
そりゃレンズも曇りますよね。
そして引き上げたおゆまるくんをタオルで軽くふいて、お預かりをしている萩焼の陶印にギュッと押し付けてそのまま約5分。
うん、ここまでは思った通り。
そして次の写真がこれ。
もうここまで来るとお分かりですよね。
そうです。自作の印鑑の出来上がりです!
陶印はほとんどの場合が1色で、土の色だけしかわからないので目視しただけだと分かりずらい場合がありますが、色別の判別方法ができれば幾分かわかりやすくなります。
ただ、こんな思い付きで本当にうまくいくのかどうか。。。
そして浮かび上がった文字がこれ^^
なんとなく分かってきました!
あとは目星をつけた窯元さんに行くだけ。
店休日を利用して萩焼を販売されているお店を見に萩の街を歩き回るつもりでいたので、今回のチャレンジはすごく効果的なものになりました。
安価で簡単で、しかも結構面白い(笑)
陶印が分からない場合はぜひ試してみてください。
萩焼屋に直接持って来られても、画像を送信していただいてもご相談に乗りますので、その際もお気軽に尋ねてみてください。
さて、お話の続きはまた次回。